「利用していない土地を持っているが、管理せずに放置してしまっている」「土地の管理と言っても何をしたら良いのかわからない」というような話をよく聞きます。
土地の管理は、家の管理よりもないがしろにされやすく、更地にした後はそのまま放置という所有者も少なくありません。
しかし、管理をしていない土地、更地はトラブルの元になりますし、そのままでは資産価値も下落します。
管理の手間も費用も家に比べると小さいですが、適切な管理を怠ると、管理者責任を問われることもあります。
この記事では土地の管理について解説いたします。
土地の管理が必要な理由
空き家に比べると、建物の無い更地の管理の必要性は薄いと思われがちです。
ですが、だからといって土地を管理しなくて良いわけではありません。
特に何も利用されていない遊休地の場合、無管理で放置状態になりがちです。
土地の管理が必要な理由は大きく分けると「トラブルを予防すること」と「資産価値を守ること」の2点です。
土地を管理してトラブルを予防する
土地を管理せず放置したままだと、雑草が生い茂り、場合によっては害虫が発生したり、片付けがされない場合、ゴミの不法投棄をされる可能性もあります。ゴミが捨てられたままの土地は更にゴミの投棄を招き、悪循環で土地が汚れていきます。
また、違法駐車や悪い場合には放火など犯罪の温床になることもあり、土地を管理することでこういったトラブルを未然に防ぐことが可能です。
土地を管理して資産価値を守る
土地を賃貸や売却に出したいと思っても、雑草に覆われた土地やゴミが散乱している土地にはなかなか希望者は現れません。
土地のように高価なものの取引の場合、購入者はほぼ間違いないなく現地に足を運んで、その実情を確認します。
もちろん中には荒れた土地でも自分で片付ければ良い、という考えの人もいますが、多くの人は管理されていない土地を見ると、土地自体の魅力を感じづらかったり、所有者と安心して取引ができるか疑問に思ったりするものです。
そうしていつまでも土地を更地のままにしておくと、売れないまま維持費が重なってしまいます。
また、長い目で見ると人口減少が続く日本では多くの土地の価値が下落していく可能性が高いです。
土地管理をして購入希望者に魅力的な土地だと感じてもらうことは資産保全の上でも大事なポイントです。