農地転用できる土地の有効活用方法
お持ちの農地が転用できるのならどんな活用方法があるのでしょうか。代表的には以下のような活用方法があります。
- アパートやマンション等の賃貸住宅用地
- 高齢者向け施設の住宅用地
- 事業用地として貸す
- 駐車場として利用
- 太陽光発電を設置する
この記事ではどのような場合だと農地転用が向いているのか、また、初期投資や収益はどれくらいなのかなど詳しく解説していきます。
1. アパートやマンション等の賃貸住宅用地
農地が学校や病院、商業施設などに近いのであれば、アパートやマンションなどの賃貸住宅用地が向いています。こちらは農地を宅地に転用してアパートやマンションなど建てます。そして、入居者から家賃を徴収してこれを収益とする方法です。
そのため、初期費用は高くつきますが入居者が居続ける限り収入が得られます。逆に周りに上のような施設がないと収益が期待できない可能性があります。
2. 高齢者向け施設の住宅用地
賃貸住宅用地と似ていますが建設するのは老人ホームや高齢者専用住宅などで、アパート・マンションと同様に入居者から収益を得ていきます。
メリットはアパートなどよりも立地条件に左右されず、需要が高いので収益が見込める点にあります。一方で建設費用が賃貸に比べると高くなるため初期費用がかかるデメリットもありますが、近年の高齢化社会において需要が高く、空室に悩まされづらく、収益性が高い傾向にある賃貸住宅経営であるといえます。
3. 事業用地として貸す
何らかの事業を計画していたり、事業を計画している人が周りにいるのなら事業用地が向いています。この場合はまず宅地に転用し、その後は用途に応じて進め方が変わっていきます。
例えば、コンビニなどの商業施設を建てて経営する、また、誰かに活用してもらいのならオフィスや工場を建てて人に貸します。
これらの初期費用や収益については事業によって大きく変わってき、上記の賃貸マンション・アパートや高齢者住宅は複数人の方に貸すので、空室があったとしても収益が０になることは少ないですが、事業用地で化す場合は大半は１つの事業主に貸すことが多いため、借り手がいた場合は賃料は入ってきますが、いなくなった場合は賃料は入ってこず、転用した土地や建物の維持費は常にかかってきます。
4. 駐車場として利用
初期費用を抑えながら活用するのなら駐車場が向いています。こちらは土地をコインパーキングや月極駐車場として利用者に貸す方法です。
メリットは特に屋根などのない屋外駐車場であれば初期投資をかなり抑えられるます。
また、運用する土地が都心や商業施設の近くで人の出入りが多いなどの場合は、コインパーキングの需要が多いので運用しても収益は出やすいですが、郊外や地方の場合だと需要が下がるので収益も少なく、維持管理費が多くかかる可能性があります。
5. 太陽光発電を設置する
土地にソーラーパネルを設置し、生産した電気を電力会社に買いとってもらうため、安定した収益を求めている人に向いた方法です。メリットは何らかの集客が必要な方法ではない点です。また、制度によって長期間の買取価格が決まっているので収益が安定しやすいです。
一方で、初期費用が多少かかる点と収入が日照時間に依存してしまうという問題があります。